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2023年版!部材調達支援GUIDE|CHOTAide(チョタエイド) » アルミ調達支援会社とアルミ不足の今後

アルミ調達支援会社とアルミ不足の今後

アルミの製造が需要に追いつかず、調達が難しい状況にあります。アルミの調達をめぐる現状とその見通し、そしてアルミの調達をサポートしてくれる会社をご紹介します。

アルミ調達会社一覧

株式会社 神戸製鋼所

株式会社神戸製鋼所の調達支援の特徴

神戸製鋼所は、海外への精錬所への投資を行うことで、アルミ地金を直接調達する方策をとっています。カナダ、オーストラリア、ベネズエラなどの精錬に出資し、そこから地金を調達することでアルミ地金の安定調達を行っています。そのほか長期契約やスポット輸入などを活用し、リスクヘッジしながら資金調達するという工夫が見られます。

株式会社神戸製鋼所の特徴

神戸製鋼は、鉄とアルミの両方を製造するメーカー。アルミの製造だけでなく、アルミの加工技術にも優れた神戸製鋼は、車体パネル材や足回り鍛造品、バンパービーム、ドアビームの押し出し材などをいち早く商品化してきました。自動車の軽材料化の流れに対して、アルミの優れた加工技術を強みとして部品の供給を行っているグローバルカンパニーです。

株式会社UACJトレーディング

株式会社UACJトレーディングの調達支援の特徴

UACJトレーディングは、アルミや銅素材を調達する商社として国内外で事業を展開する会社。アルミ調達の効率化やコスト削減の提案をしてくれます。数々の素材メーカーと連携し、中国、東南アジア、欧米にも拠点を持つ同社。海外での取引の経験やノウハウが豊富なため、海外からのアルミの調達にも強いことがポイント。高度なノウハウが必要な貿易手続きにも対応できる、頼れる存在です。

株式会社UACJトレーディングの特徴

アルミ素材の調達だけでなく加工品の提案や物流サービスなども提供しているUACJトレーディング。国内外に加工業者のネットワークもあるため、加工品の調達についても対応が可能です。クライアントの新商品の開発やリニューアルに際しても、連携することでさまざまな特性の素材を使い、最適な製品の開発に協力してくれます。特にアルミの特性を活かした軽量化や省エネ・省電力化に強いことはぜひ頭に入れておきたいところです。

三菱商事RtMジャパン株式会社

三菱商事RtMジャパン株式会社の調達支援の特徴

三菱商事RtMジャパンにはアルミ事業部があり、アルミ新地金のほか、アルミ合金地金、またボーキサイトやアルミナといった原料も取り扱っています。グローバルなネットワークを持っている同社および三菱商事株式会社ならではの安定した調達が魅力です。アルミ価格のヘッジ機能の提供、海外などクライアントの拠点への輸送のアレンジなど、調達と輸送のサポートを提供しています。

取引しているアルミ精錬所は、オーストラリア、中東、ロシア、インドといった地域に存在。ここからアルミ地金を輸入・販売している会社です。

三菱商事RtMジャパン株式会社の特徴

大手商社だけあって、世界中に強固なネットワークを持っていることが最大の強み。アルミ事業はもちろん、鉛や銅といったベースメタルについても各地のネットワークを駆使して調達・販売することができます。世界のサプライヤーの製品を取り扱っており、特に錫地金は世界的な生産者であるインドネシアPT Timahの製品を中心に取り扱っています。

株式会社富商

株式会社富商の調達支援の特徴

富商は、1948年にアルミニウム専門商社としてスタートした会社。設立以来、自動車や建材、機会、食品といった業界へのアルミを提供しています。70年以上の歴史で培ってきた専門的なノウハウは富商ならではのもの。クライアントごとに製品を企画・製造しており、既存の製品だけでなくクライアントの要望に合わせた提案・営業を行っています。

株式会社富商の特徴

アルミやアルミ製品の調達だけでなく、アルミの加工も手がけている富商。素材商社として培ってきた調達力と、品質の高い加工技術を組み合わせることで、自動車業界をはじめ幅広い分野にアルミ加工品を提供。トータルコストの削減を提案しています。一般的な加工技術はもちろん、新硬質皮膜法を活用した硬くて厚い硬質アルマイトを提供。他には類を見ないほど厚く、精密な膜質を生成することが可能です。

萬世興業株式会社

萬世興業株式会社の調達支援の特徴

萬世興業株式会社はアルミ展伸材合金A5000系~A7000系を中心とした幅広いサイズのアルミ製品を取り扱っています。厚板や極厚板への加工も可能で、通常切断・Mカットプラス品については最短で当日~翌日出荷が可能。アルミのスピード調達が可能です。加えて、注文は最小1個から対応してくれるという対応のよさ。調達するアルミは適切なトレーサビリティをもち、現物一致のミルシートも発行してくれます。

萬世興業株式会社の特徴

アルミの調達力やスピード出荷はもちろんのこと、その加工技術にも強みがある萬世興業株式会社。高精度なもの、ラフな加工品まで、ニーズに合わせたものを提供しています。切断などの一次加工に限らず、マシニングによる加工など、一貫してアルミによるものづくりをサポートしてくれる会社です。

アルミ不足の原因

アルミは、ボーキサイトの製錬によって製造されるもの。2021年にボーキサイトの産地であるギニアでクーデターが発生し、ボーキサイトの供給が大きく不足することとなりました。加えてボーキサイトの輸送コストが高騰したこと、ボーキサイトの製錬を行う中国での電力コストの増加により、アルミの製造が追いつかない状況となっています。

アルミ調達の現状

アルミの売り手と買い手では、価格の折り合いがなかなかつかない状況にあります。海外資源大手は供給不安を背に高値を提示していますが、買い手側としても自動車需要などの不透明さから難色を示してきました。

アルミニウムの価格の推移を見ていると、2022年3月ごろをピークとして、しばらくは下落基調にありました。ただ、2022年の秋から冬にかけてふたたび上昇基調を見せています。アルミは精錬に大量の電力を使うため、環境負荷の観点からもその大幅な増産には歯止めがかかりがち。今後も高止まりが予想されます。

アルミ不足が顕著な部材

アルミは、半導体の配線や電極材、フラットパネルディスプレイなどに使われています。とりわけアルミの不足が半導体の供給に与える影響は大きく、これが半導体不足の一因を担っているとも考えられます。

アルミ部材不足の今後の見通し

丸紅が2022年12月15日に発表したところによれば、2023年は47万2,000トンの供給不足が予測されています。需要は堅調に推移するものの、供給はそれほど改善しないと想定されています。電力コストの高騰が改善するタイミングがわからないため、精錬所の生産回復にはまだ時間がかかりそうです。

引用元:日刊産業新聞 (https://news.yahoo.co.jp/articles/9887f5cbe8c2f0df82c7106071cc7a46ce996a9e)

また同じように不足している銅に対して、導電性を高めたアルミで代替できる可能性があり、こちらで需要が高まることも考えられます。総じて、今後もアルミ不足と供給の不安定さ、調達の難しさは続くことが予想されています。

編集チームの一言まとめ

これまで生産過剰だったアルミですが、コロナ禍や政情の不安によって一気に供給不足になり、電力コストの高騰が長期化する中で非常に高価なものとなりました。代替品があるわけでもなく、同じく需要の多い半導体の製造にも使われることから、今後も調達が難しくなる見通しです。調達支援会社、あるいは調達コンサルティングを提供している会社を頼り、安定した調達と在庫の確保を心がけておくとよいのではないでしょうか。