輸入材への依存が大きく、木材の自給率は低い日本。国内林業は衰退し、一方で輸入木材は供給が追いつかずに価格が跳ね上がっています。木材調達が困難な状況を乗り切るために知っておきたい調達支援会社をまとめてみました。
環境と木材のスペシャリストであるフェアウッド・パートナーズが、持続可能性に配慮した木材調達を実現してくれます。クリーンな木材を入手するためには、木材の流れを知ることが必要。専門的な知識と国内外のネットワークを持つ同社なら、取引先や消費者に対して温暖化・生物多様性保全への配慮が説明できる調達を提案してくれます。
インドネシア、マレーシア、中国、ベトナムといったアジア圏からの木材製品の資材調達を導入している滝口木材。商業店舗や公共施設で使用する部材をワンストップで提供するなど、大型建築のための木材調達にも強いことが特徴です。自社で製材業務も行っているため、オーダーメイドでの木材調達も可能です。
天然木材.COMという木材販売サイトも運営しており、企業だけでなく個人向けにもフローリングや羽目板、ウッドデッキなどの木材を販売している会社です。木材の資材調達だけでなく、木製の家具を海外工場で製造して輸入し、販売する事業も展開。希望のデザインでの家具製作やOEM生産にも対応しています。
自社生産の木材を提供しているWOOD BANKは、南薩産業株式会社が運営するサービス。東南アジアや中国での開発・輸入を30年以上も続けており、低価格で幅広いラインナップの製品を提供しています。中間マージンや流通コストをかけずに木材を提供することができるので、安価で木材を調達したいクライアントには合う調達支援会社でしょう。
海外の工場での製造にこだわっている南薩産業。木材の調達コストを下げたいならぜひ相談したい会社です。板材やフローリング、羽目板などを販売する他、海外工場で製造した木造家具の販売も手がけています。そのほか、海外で仕入れたアンティークの家具をサイトで販売している点も注目したいところです。
サーロジックで提供している木材は、10年間無償交換を保証しており、品質面で安心して購入できる木材会社です。使えなくなるような割れ、変形はもちろん、推奨設計以外の施工が原因の割れや変形にも一定の保証制度が用意されるなど、サポートが充実しています。業者向けには特別仕切り価格での販売制度があるので、まずは問い合わせをしてみるとよいでしょう。
サーロジックの木材は、腐らないための手入れやメンテナンスがない「人工木材」を提供している会社です。木粉とプラスチックで作る木材なので、虫害や腐りの心配がなく、一方で天然木のような自然なぬくもりを感じることもできるという優秀な素材。塗装も不要で風合いがいいので、使い勝手がいいことが特徴です。
ナカムラ・コーポレーションは無垢材の輸入専門商社です。東南アジアや中国からの輸入販売を30年以上も営んでおり、海外協力工場のネットワークもあるため、輸入木材の調達には強いことがメリットとなっています。協力工場はミャンマー、中国、インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、そしてフランスと幅広く、コストやリスクを抑えた調達を実現してくれる会社です。
長年木材の輸入を手がけてきた知識と経験をもとに、2005年からインターネット販売も行っています。「無垢フローリングドットコム」というサービスで、25,000坪という広大な倉庫に保管された豊富な在庫が魅力。在庫量の多さで木材調達を支援してくれる会社です。専門知識をもった販売員がアフターフォローも含めて対応してくれる点に安心感があります。
ウッドハートで提供している木材は、1ケースより発送が可能。フローリング材やテーブル・カウンタートップ、内壁材、サイディング外壁材のほか、古材も取り扱っているのが特徴です。独特の風合いをもつ古材は、どこからでも調達できるものではありません。古材にこだわって調達したい場合は問い合わせをしてみるとよいでしょう。
古材を中心とする木材の提供だけでなく、自社での加工も行っています。テーブルやカウンタートップはあらかじめ加工して発送することも可能です。古材などは一点ものなどの貴重な木材もあり、価値のある珍しい木材を入手したい場合は定期的にサイトをチェックしてみましょう。さまざまな形に加工されたものもラインナップされており、サイトを見ているだけでも楽しい会社です。
サウンドウッズは、国内の人工林から切り出された木材の加工や選定、原木調達の支援を行っているNPO団体です。地域でとれた木材を活用する木の建築づくりを促進しており、森林資源調査や原木調達、製材加工までを一貫して手がけることで地域の森からの木材の調達を実現してくれます。適切な価格・品質、スケジュールを守りながら、木材調達を管理するサービスが特徴的です。
木材の加工や調達だけでなく、森林調査など人工林の包括的な管理と保全を目的としているサウンドウッズ。どれくらいの品質、期間で、どれくらいの量の木材を提供できるのか。適切な管理と調査を行うことで、森を守りながら地域の木材を活用することができます。また木造建築の企画・設計も手がけているところも見逃せません。
カタログ掲載商品点数はなんと36万点にものぼり、取扱いメーカーは1,000社を超えています。「建材なら何でも揃う」とうたう野原ホールディングスなら、建材の調達支援については心配がありません。幅広いカテゴリの建材をまとめて購入できるので、部材調達の窓口をひとつにまとめられるというメリットも得られるのが野原ホールディングスを利用するメリットです。
建材業界の老舗として、メーカーと直接取引ができることがポイント。マージンが発生しないので低価格での仕入れが可能です。建材に関する知識の豊富なスタッフが対応してくれる問い合わせサポートなど、充実したサービスもチェックしておきましょう。大手建材メーカーの製品の取扱いがあるので、通常の建材の調達で困ることはなさそうです。
建築副資材の卸売業からその歴史をスタートさせたケィ・ユーシステムの建材調達は、建材の多種多様なカテゴリーをカバー。サイトから電子カタログを見ることができ、取扱い製品をチェックしながら注文することができます。全国各地に拠点をもっているので、注文から発送、受取りまでのスピードの速さも期待したい点となっています。
設立25周年を迎えて、首都圏、関西、九州、中国、中部、東北、そして北海道とそのサービスエリアを拡大してきた会社です。国内仕入品をもともと取り扱っていましたが、事業の拡大とともに海外直輸入製品を扱うようになりました。建築業界をその豊富な品揃えで支えてくれる縁の下の力持ちと言えるでしょう。
フジテックスは、建設土木資材.comというサイトでの資材販売を行っている会社です。建築資材の中でも、コンテナバッグ・土のうやシート、フィルム、フェンスといった資材の販売に強みがあります。建設業だけでなく、解体業や廃棄物処理、製造業、畜産、農業といった業種で利用できる資材を探しているなら、チェックしてみてはいかがでしょうか。
木材ではない建築資材に強みがあるフジテックスですが、コンテナバッグについては特に50種類以上の取扱いがあります。製品の特徴、入れるもの、耐荷重などから製品を選び、適切なものを調達できます。公式サイトにもコンテナバッグを簡単に選べるメニューがあるほか、電話でも相談が可能。コンテナバッグで困ったときにはフジテックスをチェックしてみてはいかがでしょうか。
ハイランドで調達できる土木・建築資材には、メッシュシートや防音シート、そのほか養生資材などが中心です。そのほかにも製造業向けの資材や物流資材、包装設計、農業資材、メディカル関係などの販売を行っております。災害復旧製品を幅広く扱っているところも大きな特徴として挙げられる点です。
部材の調達支援はもちろんのこと、自社で製作している製品も多数扱っているところがポイント。自衛隊関係の部材や多目的テント、屋外で航空機の整備ができる大型エアーテント、太田がドームスクリーン、防火戸シート、膜構造建築物、折りたたみボックスなど、多岐にわたって産業をサポートする資材を製作している会社です。
木材不足は、そもそも日本が木材を輸入材に大きく依存していることに原因があります。最近の取組みにより木材自給率は上昇する傾向にありますが、それでも未だ半分以上を輸入品に頼っています。国内林業の衰退、低価格の輸入木材への依存が常態化した中で、アメリカや中国の新築住宅の需要の増加により木材の供給が追いつかなくなりました。結果として価格は高騰し、木材は手に入りにくくなっています。
参照元:令和2年木材需給表[PDF](https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kikaku/attach/pdf/210930-2.pdf)
輸入木材製品の在庫量が増加していることで、以前よりは状況は改善しているものの、国内では減産の動きも見られています。また国内では住宅価格の高騰により新築住宅購入意欲が低下していることから、木材の需要も落ち込んでいくものと予想されています。
以前欠品したことがあるような資材は、できるだけ手元に置いておくことが対策になるでしょう。代替品が見つけにくい使用のものなどは今後もたびたび手に入らない可能性があるので、危なそうなものは在庫を増やしておくことが必要です。
輸入製材の大量入荷がはじまり、また価格が下落しているので、国産材に向かった需要が再び輸入材に向かう可能性があります。そうなると再び輸入木材の不足や価格高騰が起こるかもしれません。先行きは不透明なので、常に確保できるところで在庫を確保するべきです。
ウッドショックは緩和しつつあるものの、今後の見通しは決して明るくありません。国内材へのニーズはあるものの、供給が追いつかないという現状もあり、引き続き木材の調達には支援会社のサポートやコンサルティングが欠かせないものになりそうです。