2020年以降の部材調達に関する知識として、実際に不足している「半導体・電子部品」の素材についてまとめました。今後も引き続き、需要と供給ひっ迫による影響を注視していく必要があるため、半導体不足の素材について具体的に見ていきましょう。
半導体や電子部品の素材となっている原料には、主にシリコンを中心として使用されていますが、その他にもいくつかの素材が組み込まれています。その中でも、特に素材不足として叫ばれているレアメタルや銅、アルミニウムについて詳しくまとめました。
レアメタルは、自動車製造やパソコン、スマートフォン、デジタルカメラ、電子機器の基板などに使用されている希少金属の一つです。半導体の生産に必要なレアメタルは、ロシアやウクライナへの依存度が高い原材料です。
つまり、ウクライナとロシアの戦争状態が長引くことで、レアメタルが入手困難な状況になるでしょう。数少ないレアメタルの確保をめぐって、企業同士での取り合いが起き、一企業での確保がさらに困難になるという現状が問題となっています。
銅は、スマートフォンやパソコン、自動車などの生活必需品から社会インフラまで幅広く使用されている原料です。しかし、地表近くで微量しか存在していない原料であり、採掘量に限界があることから、今後も高まる需要に対応できない可能性があります。
その背景には、ウクライナの危機が挙げられており、ロシアとの戦争が長引くことで更なる影響の拡大は予想されるでしょう。今後も銅需要の増加が見込まれていることから、銅材に代替される金属資源の開発が進められています。
アルミニウムはその素材の特性を活かして、飛行機や新幹線、自動車、船舶などの車両、電子機器、建築物、エコ資源などに多く使われている原料です。特に、日本で使用されているアルミニウムはオーストラリアやロシアから輸入されていることから、ロシアとウクライナの戦争の長期化は大きな影響を受けています。
つまり、アルミニウムの安定的な供給は困難な状況となっており、世界中で必要とされるアルミニウムはロシア以外の国に調達先を代替する必要が出てくるでしょう。
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半導体を構成する原材料には、シリコンの他に採掘が少ない素材やウクライナやロシアが生産地である素材が数多く含まれています。2020年以降の世界情勢から、それらの素材不足は今後も引き続く問題といえるでしょう。このような背景を踏まえて、部材調達をサポートしてくれる会社を見つけてみてください。